見守りノート / ひとり暮らしと安全
ひとり暮らしと安全ひとり暮らしの人の孤独感は、全体の約2倍
ひとりで暮らすことと、さびしさを感じることは、同じではありません。ただ、内閣府の全国調査は、その二つに確かな関係があることを示しています。
単身の人は9.8%、全体は4.5%
2026年4月に公表された令和7年の調査で、孤独感が「しばしばある・常にある」と答えた人は全体の4.5%でした。ところが同居人がいない人(単身者)に限ると9.8%。全体のおよそ2倍です。
男女で分けると、男性の単身者が12.8%、女性の単身者が6.9%。男性のひとり暮らしでは、全体のおよそ2.8倍という水準になります。孤立死のおよそ8割が男性であることとも、どこかで重なる数字です。
| 男性の単身者 | 12.8% |
| 女性の単身者 | 6.9% |
| 単身者 全体 | 9.8% |
| (参考)調査対象 全体 | 4.5% |
影響した出来事の1位も「一人暮らし」
この調査は、孤独感に影響を与えたと思う出来事もたずねています。孤独感がある人が最も多く挙げたのは「一人暮らし」で19.4%。次いで「家族との死別」(15.3%)でした。孤独感がほとんどない人でこれを挙げたのは5.6%ですから、その差は13.8ポイント。調査した出来事のなかで最も大きな差です。
「さびしさ」と「つながりの薄さ」は別のもの
ここで気をつけたいのは、孤独感(さびしいという主観的な気持ち)と、社会的孤立(実際に人とのつながりが乏しい状態)は別のものだということです。ひとり暮らしを心地よく感じている人はたくさんいますし、家族と同居していてもさびしさを抱える人はいます。
それでも、この調査が映しているのは「ひとりで暮らすと、さびしさを感じやすくなる人が一定数いる」という現実です。毎日でなくてよいので、誰かとゆるやかにつながっている。その感覚があるかどうかで、同じひとり暮らしでも見える景色は変わってくるのかもしれません。
出典
- 内閣府『孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和7年)』2026年4月14日公表
cao.go.jp
最終更新: 2026年9月10日。統計は公表年を明記し、更新があり次第見直します。数値は原典をご確認ください。