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「孤独死」には、実は定義がない。「孤立死」との違い

2026年6月24日 ・ 出典: 内閣府 孤独・孤立対策WG

ニュースでは「孤独死」と「孤立死」、どちらもよく見かけます。似た言葉ですが、実は指しているものが少し違います。

「孤立死」には、国の考え方がある

内閣府は2025年、孤立死を「誰にも看取られることなく死亡し、その遺体が一定期間の経過後に発見されるような死」と整理しました。ポイントは、亡くなる前から社会的に「孤立」していたことがうかがえる、という点です。

推計では、亡くなってから発見までに8日以上かかったケースを目安に数えており、2025年は2万2,222人とされています。

「8日」は定義ではありません。 内閣府は「何日以上を孤立死とする、と一律に区切ることは難しい」と述べたうえで、あくまで推計のための目安として8日を用いています。「孤立死=死後8日以上」と単純化するのは正確ではありません。

「孤独死」には、実は公式な定義がない

いっぽう孤独死には、国による統一された定義がありません。おもに報道で使われる言葉です。実際、警察庁は「孤独死」という語を使わず、「自宅において死亡した一人暮らしの者」という中立的な表現で統計をとっています。

ニュアンスの違いをまとめると、こうなります。

注目している点国の定義
孤独死ひとりで亡くなることなし(主に報道用語)
孤立死亡くなる前の社会的孤立あり(2025年・内閣府)

言葉が変わると、見え方も変わる

「孤独死」と言うと、亡くなった瞬間のさびしさに目が向きます。いっぽう「孤立死」と言うと、その前の時間、つまり誰ともつながっていなかった日々のほうに目が向きます。

どちらの言葉を使うかは、問題がどこにあると考えるかの表れでもあります。国が「孤立死」という言葉を選んだのは、亡くなり方そのものより、その前の「つながりの細さ」にこそ向き合うべきだ、という考え方の反映だといえるでしょう。

出典

最終更新: 2026年7月15日。統計は公表年を明記し、更新があり次第見直します。数値は原典をご確認ください。

「気づかれない死」を、数字で見る。ひとり暮らしと孤立死 → 孤立死の約8割は、男性 →

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